RAPHAEL:ADVANCED 01

プレパラション


 プレパラションについては、BASICの『プレパラションのフォロー』で基本的な要素は解説済みである。ここでは予備情報を。
 まず前提、プレパラションはワカラン殺しでしか機能しない死に技であるということを認識しておいてほしい。ラファエル対策ができていない相手には、ガード前提のリードジェザイル〜PP(Bホールド/中)や、確定反撃のラピッドタックプラス(2)〜PP(Bホールド/上上)、スカ&確定反撃のリードジェザイル〜PP(Bホールド/中) > プレパラートタッグプラス(2)〜PP(PP中BBホールド)からガンガンプレパラションに移行し、シャドウシンク(PP中)からノスフェラートドレッド(SS中B/中)とマンドレイクヒール(PP中K/下)で二択をかけよう。

 対横技であるアンブレスクローキック(PP中K/中)は、横属性なのだが死角があり、ヒット時でもクイックムーブで回避可能。
 また、シャドウシンク移行は派生技の発生が遅いので、慣れた相手は見てつぶしにくる。

 プレパラションで有利フレームを取っても、崩し択は発生の遅い、見える下段しかない。基本的に相手は立ちガード安定。シャドウシンクからの二択は見えないが、構えを見てつぶせるので、そもそも択にならない。

 では、プレパラションの有効活用は? 移行を匂わせて、相手が固まったところで逆択を仕掛ける、つまりプレパラション移行しないがほぼ正解になる。
 写真の例、リードジェザイル〜PP(Bホールド/中) > プレパラートマスケット(PP中AB)の連続技を決めて、プレパラ移行せず投げを仕掛けている。

 相手の手癖がわからないうちは、とりあえずプレパラートパリング〜PP(PP中)の様子見でごまかしてしまえる。相手側のラファエル対策においてプレパラートパリングはほぼ想定されていないので、上手くいけば相手は混乱して有効な反撃を出してこない。もちろん、フレーム上の利点はない

 十分に間合いを離したら、プレパラ〜何もしない、またはシャドウシンクに移行しよう。シャドウシンク中、相手の動きを見ること。プレパラ中入力維持で、シャドウシンクの姿勢も短時間だが維持できる。スカにノスフェラートドレッド(SS中B/中)、横移動に対してはノスフェラートスライド(SS中A/中)、動かない相手には二択、下がる相手には「何もしない」を選択しよう。

プレパラートタックプラスで対横


 プレパラション移行後、最速ではなく、遅らせてプレパラートタックプラス(PP中BB/上上中)を出せば相手の横移動に軸を合わせることができる。

プレパラートパリングからの確定


 プレパラートパリング(PP中)成功時の確定反撃。基本はエイミングシャフト(PP中A+B/下)、ゲージがあるならフォリ・ア・ドゥ(PP中k-A+B+K/中上)。手癖でシャドウシンクに移行して、ダメージチャンスをふいにしないように注意。

起き攻め


 基本はダウンに当たるヴォイドコール(B/中)とハームローキック(K/下)の二択。これをリトマス試験紙として使い、相手の起き上がりの反応を観察すること。

 ラファエルの起き攻めは横転に弱く、欲張るとスカや暴れの餌食にされやすい。細心の注意が必要。受身可能な技で相手をダウンさせた際、受身なしを確認したら、ヴォイドコールとハームローキックの二択に切り替えてリスクを抑えよう。

 受身に重ねる際、受身を確認して中段択の縦斬りを出した場合、発生の遅い技は受身直後の入れ込みクイックムーブで回避されてしまう。回避されないのはブラッドムーン( or RUN中KB/中上) or ヴィシャスムーン( or RUN中k-A+B+K/中上)、ラピッドエミネンス(BB/中中中)等の、発生の早い技に限られる。壁やリング際などの地形効果を利用すれば、後述のワイバーンテイル、カダベラスフェザー、ルーアンボナパルトプラス等の太い中段択を重ねることができる。

 ワイバーンテイル( or or RUN中A+B/中)は寝っぱなし or 右横転(反時計回り)、受身直後の右クイックムーブにヒットさせることができる。中段コンボ始動技だが、コンボ始動はオマケ要素、あくまでダウン攻撃が本命と考えよう。とはいえ、ガード硬直−4Fと軽く、ガードされてもバックステップや斜め後ろクイックムーブで反撃を拒否できるので防御面で優秀。
 ちなみにRUNで出すよりも or RUNで出した方がガードバースト値を貯めやすい。

 ワイバーンテイルの地上ヒット後のコンボレシピは、カンタレッタニードル・アリエール〜背向け(背向け中B+K)が定番。ただし側面ヒットすると空振りし、ヒット後も背向けから振り向き直しするため起き攻めのテンポが悪くなる。ダメージは安くなるが、コンボレシピをフラップターン(背向け中B)にかえると安定、起き攻めもやりやすくなる。

 ちなみにフラップターンから右後ろまたは左後ろの空中制御以外に対して、着地〜その場立ちにフェネラルドレッド(A+B/中段ガード不能)を重ねることができる。ジャストガード以外では防がれない。

 ワイバーンテイルはダウン〜左横転(時計回り)、受身〜左クイックムーブにヒットしない。左横転 or 左クイックムーブにはカダベラスフェザー(B/中)で追い打ちしよう。
 タランテラタップキック( or RUN中K/下)は左右どちらの横転にもヒットさせることができる。RUN〜Kという具合に下がりながら出す例のやり方で崩し攻撃と悟られにくくすることができる。

 ルーアンボナパルトプラス(A+BA/中中下)は、カダベラスフェザーと同じく、相手左横転(時計回り)や受身〜左クイックムーブに有効。ヒットすると大きなリターンが得られるのだが、密着でないと一段目が当たらず、体が厚いキャラでないと安定しない。キャラ限定に壁際等、条件を重ねたうえで慎重に使おう。また、相手が二段止め or 出し切りに対応できないなら、削りや逆択で有効になる(特に壁際起き攻め)。

 ファーレンアビス(RUN中B+K/中)。発生が遅いので、横要素で回避されやすいのに注意。ダメージは高いが、ダウンにヒットさせたところで他の択とのダメージ差は一桁程度。地上ヒット時のダメージは微妙だが、ラファエルのもつ単発技の中でもっともガードバースト値を蓄積できる。

 デスゲイズレイ( or B/下)は色々と厄介な技。ダメージが高く、カウンターでコンボ始動となり期待値が高いのだが、発生が27Fと遅い。いわゆる「見える下段」なので対策されるとヒットが望めなくなる。また、空中制御や受身方向によって空振りしやすく、安定が望めない。扱いが難しい技である。

起き上がり


 ラピッドタックプラス(B/上上中)、CEで相手起き攻めにカウンターを狙おう。
 横転で起き攻めを空振りさせた場合は、スカでアヴァンスライサー(しゃがみ中B/中)やナスティプライヤー〜PP(Bホールド/上)を当てたい。どちらもダウン状態からは直入力で出すことができず、「Gボタンで一度立ち上がりに移行してから入力する」という手順が必要。練習して慣れておこう。

リング際・壁際


 ラピッドタックプラス(B/上上中)、プレパラートタックプラス(PP中BB/上上中)。二段止め、出し切りヒット後、平地では間合いが遠く、仕切り直しだった。リング際では接近戦の間合いになるので、投げを絡めた二択ができる。
 また、平地では近距離限定だったリードジェザイル〜PP(Bホールド/中) > プレパラートマスケット(PP中AB)がつながりやすくなる。

 そういう技に限って当てて五分〜不利で、A系で暴れられると手を出せないのだが、A一点読みでフラッターパリング〜ランページバレットプラス(A+BGI成功時B)から壁スタンがとれる。対象技はニフティマスケット(B/上中)、ラピッドエミネンス(BB/中中中)、ラピッドタックプラス(B/上上中)、ヴォイドコール(B/中)、ハームローキック(K/下)。A系はリーチが短いので、ハームローキック以外はリング際のみの限定セットプレイになる。

 ブラッディヒム(A+B/上中)が当たりやすくなる。五分〜ヒット有利からガンガン振り回そう。インパクトでA系も弾けるので、フラッターパリングと同じ状況でローリスク択に使える。

 相手に中距離の間合いをキープしつつ壁や崖を背負わせて、チェーンバイオネット(AA/上上)のリーチを活かして鳥かごにしよう。上段潜り&相手を背後に吹き飛ばすコンボ始動技に注意。
 同様に中距離キープでアヴァンスライサー(しゃがみB/中)。ラファエルの立ち位置が技を振ってもかわらないため、中距離の間合いを維持できる。

 起き攻めのワイバーンテイル(RUN中A+B/中)はガードで密着=投げ間合いになる。バックステップでも射程外に逃れられない。ヒットしても位置入れ替えを起こすので、中段兼ダウン攻撃択としては使わない方がいい。ダウンにはヒットしないが、カダベラスフェザー(B/中)やルーアンボナパルト(A+BA/中中下)をかぶせよう。

 壁や崖を背負ってしまったとき、ブラックムーン(RUN中K/中)をヒットさせると位置を入れ替えることができる。

 ブラックムーンは空中ヒットになるため、つぶされた場合はそのままリングアウトする可能性もある。完全崖っぷちではなく少し距離を置いた地点から、空中でつぶされることを想定してあらかじめ方向の空中制御を入力しつつ狙っていこう。

リングアウト


 正面リングアウト、定番中の定番・デッドリーホーネット(B+G/投げ)。

 BEヴィシャスムーン( or RUN中k-A+B+K/中上)で正面リングアウトが可能……なのだが、ギリギリまで相手を押し込まないと成立しないので、あまり期待しないこと。ブラッドムーン( or B/中上)ではダメ。

 フィアーエスコート(A+G/投げ)は右手側に落とす。右手側が崖になるように位置を取ろう。

 右側面投げアンダーテイカーでリングアウト可能。左手側が崖、または崖を背負う配置から、左クイックムーブ(時計回り)で側面を取って狙おう。

 これを応用して、右手側崖でネクラートフォーム(B+K/縦斬り無敵)〜ルーガルハウリング(ネクラートフォーム成功)で側面を取って投げると、アンダーテイカーからリングアウトできる。

 上段のハームサイドキック(K/上)でリングアウトが可能。まともに当てるのは至難だが、ガードインパクトやガードバーストからなら可能。

 崖を背負った状態でワイバーンテイル(A+B/中)を当てる。ガードインパクトからなら、リバースされる可能性はあるものの一応確定。コンボレシピがフラップターン(背向け中B)>ラピッドタック(B)だと、前空中制御を落とすことができる。
 ちなみにワイバーンテイル>フラップターン>フェネラルドレッドの回避手段はダウン選択か斜め後ろ空中制御なので、相手がうっかり自爆する可能性もある。着地してもフェネラルドレッドでやはりリングアウト。

壁スタン


 デッドリーホーネット(B+G/投げ)で壁スタン。通常はルーアンボナパルトプラス(A+BA)、CEロイヤルヴェクサシオン(A+B+K)で追い打ち。
 写真のように右軸ずれ(反時計回り)なら、エボニーストック(A)で拾い直して再び壁スタン、さらにルーアンボナパルトプラス(A+BA) > ワイバーンテイル(A+B)の追撃をきめてノーゲージで102点。最後のワイバーンテイルをフェネラルドレッド(A+B/中段ガード不能)にかえると、その場立ちに対して回避できないタイミングで重なる。

 中段択のカダベラスフェザーは発生25Fと遅く使いづらい。コンボレシピはルーアンボナパルトプラス(A+BA) > ワイバーンテイル(A+B)、合計81点。
 ガード硬直−6F。☆で投げ間合いから出られるが、どうせなら先端ガードさせて最初から投げ間合いにならないように調整しよう。相手体力が少ない場合は、ガードされても不利のないコフィンドレッド(B/中)等に切り替えると確実。

 エボニーストック(A/中)のカウンターからの場合、リードジェザイル〜PP(Bホールド)からのコンボが安定、ルーアンボナパルトは不安定。ヒット有利やブレイクアタックのコフィンドレッド(RUN中B/中)やヴィシャスムーン( or RUN中k-A+B+K/中上)のガード有利、AAやBB等の多段連係の一段止めなど、相手の暴れたくなる状況を活かそう。

ガードバック


 ガードバックで相手を遠ざける場合、ニフティマスケット(B/上上)、ワンクッション入れてからのアヴァンスライサー(しゃがみ中B/中)が有効。中距離のレンジまで押せる。ニフティマスケットは二段目にディレイをかけた方が効果的(一段目のガードバックが発生しきってから二段目が相手に接触する)。

ガードバースト

 黄色(フル)から……。
 ラピッドタックプラス(B/上上中)×2 (7回目)
 ルーアンボナパルトプラス(A+BA)×2、の次 (10回目の一段目)
 リードジェザイル〜PP〜ノスフェラートドレッド(Bホールド〜〜B/中中)×2 (6回目のノスフェラートドレッド)
 ドレッドバレル(B/中)×3 (9回目)
 コフィンドレッド(RUN中B/中)×3 (10回目)
 ワイバーンテイル(RUN中A+B/中)×3 (9回目、 or RUNなら8回目)
 ファーレンアビス(RUN中B+K/中)×3 (7回目)
 リードジェザイル〜PP(Bホールド/中) > プレパラートランページ(PP中Bb-A+B+K/上上,中×5,中) (4回目ラスト)
 ナスティプライヤー〜PP(Bホールド/中) > プレパラートランページ(PP中Bb-A+B+K/上上,中×5,中)
 クイックスナイプ( or RUN中B/中)×4 (11回目)
 ライトニングタロン(RUN中A/上)×4 (13回目)
 アヴァンスライサー(しゃがみ中B/中)×4 (11回目)
 リードジェザイル(B/中)×6 (15回目)
 バックフルーレ(A/上)×6 (15回目)

 バーストの一歩手前まで進めておいて、最後をリードジェザイル〜PP(Bホールド/中)またはナスティプライヤー〜PP(Bホールド/上)でバーストさせる。成功したら、シャドウシンク〜ノスフェラートドレッド(PP中〜B)のスタンからコンボを継続するとダメージが稼げる。
 この手順以外でバーストさせてしまった場合は、ナスティプライヤー〜PP(Bホールド/上)からのコンボを決めよう。
 ちなみに、コフィンドレッド〜PP(RUN中Bホールド/中)でガードバーストした場合、シャドウシンク〜ノスフェラートドレッド(PP中〜B)は間に合わない。

 壁際ではプレパラション移行技>バースト>フォリ・ア・ドゥ(PP中k-A+B+K)が狙える。フォリ・ア・ドゥは発生が早いので、コフィンドレッド始動でも可能。
 崖の場合は、フォリ・ア・ドゥでわざわざゲージを吐かなくとも、ハームサイドキック(K/上)で落とすことができる。

 リードジェザイル〜PP(Bホールド/中) > プレパラートランページ(PP中Bb-A+B+K/上上,中×5,中)で一挙にバーストできるが、リードジェザイル〜PPに対する割り込み、プレパラートランページの最後をガードインパクトや右クイックムーブ(反時計回り)で脱出できるという穴がある。十分に対策可能なので、知っている相手には通じない。また、身長の低いキャラはランページ部分の強制ガード回数が5回から3回に下がり、バースト性能が下がってしまう。

 バーストの調整は、チェーンバイオネット(AA/上上)、ラピッドエミネンス(BB/中中中)、ブラッディーヒム(A+B/上中)で行うといい。

 割りやすいのはラピッドタックプラス(B/上上中)、三段目でバーストする。ラピッドタックプラス>バースト>ハームサイドキック(K)のリングアウト等、殺せる場面を選んで使っていこう。